自転車キャンプで輪行をするメリット・デメリット
公開日:2021年8月4日
自転車の行動範囲を大きく広げてくれることで人気の「輪行」。今回は、自転車キャンプで輪行をするメリット・デメリットをまとめました。
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輪行を入れるかでスタイルが変わる
自転車キャンプをする場合は、キャンプ場までのルートに電車を含めるかでスタイルが大きく変わってきます。
輪行を入れるかどうかで変わるのは、
- キャンプ場までの距離
- キャンプ場での滞在時間
- 積載量
- 移動の疲れ・体力
です。
その点を考慮して、輪行を入れる場合と入れない場合のメリット・デメリットを見ていきましょう。
輪行を入れる場合
輪行を入れるメリット
自転車を輪行して電車での移動を含めれば、移動範囲が100kmを超えることも簡単なのでキャンプ場選びがグッと広がります。どのキャンプ場に行くかは、自転車キャンプの最大の楽しみの一つですから、選択肢が多いのは歓迎すべきポイントです。
輪行で移動する際はライドに比べて疲れが出にくいので、キャンプ場に持ち込む疲労を軽減させることができます。キャンプ場でハイキングなどのアクティビティを楽しみたいのであれば、この点は大事です。
輪行を入れるデメリット
自転車キャンプに輪行を入れる最大のデメリットは自転車の積載量がかなり減ってしまうことです。自転車の種類にもよりますが、輪行するとなると10kg以上の自転車を担ぐ必要があるので、必然的に残りの荷物はザックに入る分だけとなってしまいます。
元々徒歩キャンプをしていた方はそれでも良いかもしれませんが、テントから調理具まである程度は何でも積載できる自転車キャンプに慣れていた方からすると、若干不便に感じるかもしれません。
もう一つの輪行を入れるデメリットは交通費です。自転車キャンプなら、本人の体力次第で無料でどこまで行くことができますが、輪行の場合どうしても交通費はかかってしまいます。距離にもよりますが、100kmを超えるようなら往復で5,000円くらいは見ておいた良いでしょう。
また、地方の本数が少ない路線を使う場合は帰りの時間も制限されますし、輪行をする場合は混雑時間を避けて電車に乗るため、どうしても電車の時間に縛られてしまうのもデメリットの一つです。
輪行しないフルライドの場合
フルライドのメリット
輪行をしないでフルライドでキャンプ場まで行く場合のメリットは、
- 積載量が増える
- 時間を自由にできる
- 交通費が無料
という点でしょう。
一番大きいのは積載量で、自転車でフルライドをする場合は、ザックも含めれば100Lほど積載することも可能ですが、輪行する場合はザックの50Lほどが限界です。積載量はキャンプでのスタイルに直結します。
また、フルライドの場合は時刻表に縛られることがないので、ある程度時間を自由にできるます。キャンプ場までの距離で滞在時間を調整することもできます。
費用の面では、浮いた交通費で連泊にしたりキャンプ飯を豪華にすることもできるため、輪行よりもメリットが大きくなります。
フルライドのデメリット
メリットが大きく感じる「輪行をしないスタイル」ですが、デメリットもあります。
最大のデメリットは、選べるキャンプ場の範囲が狭くなるという点です。自転車のフルライドで行く場合は、個人差はありますが、体力や時間を考えると1泊する前提で片道100kmが限界でしょう。輪行にすれば片道150km以上離れたキャンプ場でデイキャンプをすることも可能です。
もう一つのデメリットは体力です。特にロングライドに慣れていない方は「キャンプ場に行くだけでヘトヘトになってしまった」ということもあるでしょう。「疲れない範囲で」となると、今度は片道30kmくらいの範囲でキャンプ場を選ぶことになるので選択肢がグッと狭くなってしまいます。
この辺りは個人の体力やスケジュールでバランスをうまく取っていくところですが、すぐに100km走れるようになる人は稀なので、いきなり遠方のキャンプ場に行きたいならどうしても輪行を含めることになります。
ちょっとずつ自分のスタイルを確立していこう
自転車キャンプは自転車一つで気軽にキャンプに行ける反面、人間というエンジンを使ってキャンプ場まで移動するためどうしても制限は出てきてしまいます。
いきなり完璧を求めずに、どれくらい自転車ライドを楽しみたいのか?どこでキャンプをしたいのか?など、少しずつ試していって自分のスタイルを探していくと良いでしょう。