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輪行を組み合わせるときのバイク・パッキング術

遠方のキャンプ場へ自転車キャンプをする際は、どうしても避けられないのが「輪行」。今回は、輪行をする際のバイク・パッキング術をまとめました。

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輪行袋の収納タイプでパッキングが変わる

自転車キャンプで輪行をする際に大きく違いが出るのは、輪行袋の収納タイプです。

輪行袋には、オーストリッチのコンパクト輪行袋など、最近の輪行袋はリアエンドとサドルで支える「倒立タイプ」と、サドルとハンドルで支える「横置きタイプ」の2種類があります。

  1. 倒立タイプ:コンパクトで持ちやすいが、エンド金具が必要で重い
  2. 横置きタイプ:収納が簡単だが、横サイズが大きく持ちにくい

自転車キャンプという視点で見ると、「重くても良いから、とにかく荷物をたくさん持って行きたい」のであれば倒立タイプを、「なるべく軽量で簡単にしたい」のであれば横置きタイプがオススメです。

倒立輪行袋の場合

倒立輪行袋の場合は、サドルの後部で支える形になるのでサドルバッグが装着出来ないことが多いでしょう。また、ハンドルを90度開店した状態で固定するので、ハンドルバッグも使えない可能性があります。

倒立輪行袋の場合は、輪行時はハンドルバッグとサドルバッグを外して輪行することになるため、パッキングに影響があります。

ザックを用意しよう

自転車にバッグと取り付けた状態で輪行がしづらいので、ザックを用意します。ザックの容量は30Lくらいあると安心です。

ザックは登山用のものでも構いませんが、肩に負荷がかかるとライド時に疲労が蓄積するので、なるべく軽量なものを選びましょう。出来れば1kgを切るザックを選ぶと良いでしょう。

輪行袋は自転車に取り付けず、ザックの中に収納してしまって構いません。取り出しやすいように、ザックのトップポケット(傘の部分)や上の方に入れておくと良いでしょう。

輪行時はハンドルバッグ・サドルバッグをザックに収納

輪行袋に自転車を収納する際は、ハンドルバッグとサドルバッグを取り外してザックに収納します。サドルバッグにテントパーツなどを収納する場合は、片方の肩で支える輪行袋よりも腰で支えるザックで背負った方が、身体への負担を軽減出来るというメリットもあります。

大事なのは、ハンドルバッグとサドルバッグ収納するための「ザックの半分はスペース」です。

到着したら・・・

到着したら自転車を組み立て輪行袋はザックに収納します。この時点でザックの容量は半分空きがあるはずなので、現地のスーパーやコンビニなどで食材・飲み物をしっかりと調達出来ます。

食材・飲み物を収納する重くなってしまうので、キャンプ場に近いスーパーなどを選ぶようにしましょう。

横置き輪行袋の場合

横置き輪行袋の場合は、倒立輪行袋と違ってハンドルバッグ・サドルバッグを取り付けたまま輪行袋に自転車を収納できるので、自転車側のバッグにキャンプギアや洋服を収納出来れば、輪行時は輪行袋を背負うだけで移動が出来るため非常にコンパクトです。

現地で食材を調達する時のために、サイクルジャージなどに10Lほどの折り畳みリュックを入れておけば、現地調達も楽に出来ます。

ただし、横置きタイプの輪行袋は横幅が広がってしまうというデメリットがあるので、電車に乗る際や乗り換えの時などに気を使います。

倒立と横置き、どちらが良い?

自転車キャンプの行程に輪行が組み込まれている場合や、輪行で移動する時間が長い場合は、置くスペースに余裕がある縦置きの方が安心して移動が出来ます。縦置きの場合、輪行袋の幅が身体に近いので取り回しがしやすいというメリットもあります。

自転車キャンプで基本的に輪行をしない、もしくは輪行は1時間以内という場合は、横置きでサッと輪行してしまうのが手軽で便利。ただし、横置きは幅を食うので、時間帯や使う路線を選ぶのが難点。都心部の混雑する電車などは、邪魔になったり、自転車を誰かにぶつけてしまったり、逆にぶつけられて破損するリスクがあるので避ける必要があります。

どういったシーンで使うかによって違いがあるので、自分のスタイルにあった方を選びましょう。

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