自転車キャンプでのクッカーの選び方
公開日:2022年3月16日
キャンプの醍醐味といえばキャンプ飯。しかし、積載量に限界がある自転車キャンプだと、クッカーの選び方にも工夫が必要です。
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基本的な考え方
ベースの考え方は「徒歩キャンプ」に近い
自転車キャンプのギア選びは、積載量があまり多くないという意味で徒歩キャンプに近くなります。徒歩キャンプは50〜80L程度のザックで行くことが多いですが、自転車キャンプの場合も、サドルバッグやフロントバッグ、フレームバッグなどを駆使すれば、同じくらいの容量を積載をすることが可能です。
徒歩キャンパーの間では、キャンプギアを登山用のもので選ぶことが定番になっていますが、自転車キャンプでも登山系のギアはマッチします。
自転車キャンプ特有なのが「重さよりも容積」
登山や徒歩キャンプの場合は、容積も大事ですが重量が一番のポイント。背中に背負うので、疲れない重さ、バランスが取れる重さというのが大事になります。
一方で、自転車キャンプの場合、自転車に積載するので重さはある程度重くても問題ありません(もちろん走りは重くなりますが)。逆に、各種バッグやキャリアに載せられる容量は50Lくらいがベースになってくるので、「重くても良いから小さいもの」を選ぶのが大事です。
種類別のクッカーの選び方
火
自転車キャンプでキャンプ飯をするなら外せないのが火を使うクッカー。OD缶を使ったバーナーや、焚き火、アルコールストーブ、固形燃料などキャンプ用の火は様々ですが、容積を食わないのはアルコールバーナーや固形燃料。
アルコールバーナーや固形燃料は火力や燃焼時間の調整が困難なため扱いづらいところもありますが、積載量を減らすという観点ではベストチョイスです。
調理器具
続いて大事になるのが調理器具。キャンプで言えば、メスティン、シェラカップ、鉄板、網などがそれに当たります。
自転車キャンプでとにかく荷物を減らしたいなら、全てをメスティンで賄うというのがベスト。メスティンは鍋にもなりますし、蓋を使えば簡易フライパンにもなります。
調理にはナイフなども必要になりますが、こちらはマルチツールをチョイス。キャンプ用のマルチツールは、ナイフとフォークなどが一緒になったものがあるのでそちらを選びましょう。
容器
料理をしたら、盛り付けをする容器も欲しくなりますが、容器は容積を圧倒的に食うクッカーなので、自転車キャンプでは厄介な存在です。
食事用の容器であればメスティンで代用できる部分があるので、メスティンで代用するのベースに飲み物用のコップなどは折り畳みコップで容積を減らしましょう。水については、サイクリング中にも使える自転車用のドリンクボトルがベストです。
「メスティンだけじゃ、料理の幅が狭くなる」と思いがちですが、ネット上やYoutubeには、先輩キャンパーさん達の創意に溢れたメスティン飯がたくさん公開されているので、そちらを参考にすると良いでしょう。
箸やスプーン
意外と嵩張るのが箸やスプーン。こちらは100円均一などに折り畳みの軽量なものが用意されているのでそちらを選びましょう。火で使う場合は、木製やプラスチック製だと燃えたり溶けたりするので、アルミ製がベストです。
あとは、割り切った使い方としては、コンビニなどでもらえる「割り箸」を再利用するのもアリ。割り箸なら、キャンプの最後に焚き火でくべてしまえば、帰りには荷物になりません。