キャンプウェアとどう違う?自転車キャンプのウェア選び
公開日:2021年8月6日
ライドという運動を伴う自転車キャンプでは、体温調整や汗の観点で通常のキャンプウェアと違う対策が必要になります。今回は自転車キャンプのウェア選びをまとめました。
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キャンプウェアとの違いは「汗対策」
通常のキャンプウェアは、夏は涼しく、冬は暖かいものを選びます。一方で、自転車のサイクルウェアは、夏でも冬でも基本的には通気性と速乾性を重視したウェアが好まれます。これは、自転車はエンジンが自分なので、どうしても汗をたくさんかくからです。
自転車キャンプのウェア選び
夏場
夏場の自転車ライドは、どんなにゆっくり走っていても大量の汗をかきます。ですので、ライド中とキャンプでのウェアを分けるのがベストです。
ライド中は通気性の良いサイクルウェアにして、キャンプ場についてからTシャツ、ハーフパンツなどの軽装に着替えると良いでしょう。サイクルウェアは通気性が良いので、キャンプ場で水洗いすれば、翌日には乾くことがほとんどでしょう。
輪行をする場合は、サイクルウェアだと目立つことが多いので、サイクルウェアの上にTシャツ・ハーフパンツのキャンプ用のウェアを着ると「サイクル感」を減らすことが出来ます。
夏場の電車は、スーツの人もいるため冷房が強めについているので、ウェアを重ね着しても問題ないことが多いでしょう。
冬場
自転車キャンプのウェア選びで難しいのが冬場です。
キャンプで冬場というと、ダウンジャケット・コートなどの防寒アウターを着ることが多いですが、ダウンで自転車ライドをすると、夏場並に汗だくになってしまいます。冬のライドでは汗をかくとすぐに冷えて風邪を引きやすくなるので、夏以上に汗対策をしっかりしましょう。
汗対策を考えると、冬場の自転車キャンプでは、ライド中は自転車専用の防寒アウター着用して、ダウンは荷物として積載して、キャンプ場や輪行の時だけ着るようにしましょう。
問題は積載量で、冬場はただでさえ着替えが嵩張るのに、ダウンジャケットまで収容するとなると積載量がかなり増えてしまいます。ただ、自転車専用の防寒アウターだけだとキャンプ場では確実に寒いので、動かない時用のアウターは必須です。
積載量と防寒のバランスを取るのであれば、ユニクロのライトダウンのような軽めのダウンを選んで、焚き火などで常に暖を取る方が自転車キャンプには向いています。
春・秋
春・秋は自転車キャンプに最適な季節です。涼しい日を選べばライド中もそこまで汗をかかない(かいてもすぐに乾く)ので、ライド中とキャンプ中のウェアを同じにしても問題ないでしょう。こだわりがないのであれば、敢えてサイクルウェアでなくキャンプ場での服装でライドしても問題ありません。
もし、サイクルウェアのままキャンプ場で過ごす場合は、キャンプ中にウェアがダメージを受けないように注意しましょう。サイクルウェアは伸縮性のある薄手の生地で作られているので、枝や石などで簡単に破けてしまいます。
自転車キャンプのウェア選びは登山用ウェアに近い
山の気候に最適化されていて、かつ運動による汗対策が出来るという点では、自転車キャンプのウェア選びは登山用ウェアに近いものがあります。
自転車用のサイクルウェアをベースにしないで、あえて登山ウェアにしてしまうのもアリです。登山ウェアなら通気性にも優れている上に、擦れや破れに強い素材で出来ているので、キャンプ場でも安心して着ることが出来ます。
ライド時のウェアと、キャンプ時のウェアを変えよう
ライド時は速乾性や通気性を重視したウェアが重宝しますが、キャンプ場では「着心地」や「肌の露出」でウェアを決めるべきでしょう。
サイクルウェアは、速乾性に優れていますが、ピタッとしていて肌の露出も多く、害虫から肌を守りたいキャンプ場では不向きです。逆に、キャンプ場でのウェアはゆったりしているものが多いので、サイクリングでは風の抵抗を生んでしまいます。
その意味では、サイクリングのウェアとキャンプのウェアは分けるのがベストです。サイクリングでは速乾性の高いウェアを着て、キャンプ場についたら汗を拭き取りつつ、綿の楽なウェアに着替えると、快適に過ごせます。